永遠の果て
 キラキラの笑顔が眩しい。
 どうして、こんなにキラキラした笑顔を作れるのだろう。

 何を言っても間違ってる気がして、ただ昴くんを見つめる。

「そんなに想ってる人を思い出にするのは、簡単じゃないってわかってる。無理に俺を見て欲しいとも言わない。

 だから、そんな悲しい顔しないで。きっといつか綺麗な思い出に変わる日が来るから。

 誰にだって幸せになる権利があるんだから。詩織さんも、きっと幸せになれるよ」

 純粋で、真っ直ぐで、だからこそ、こんなことが言えるんだろうな。

 キレイゴトだ。とも思った。
 けれど、昴くんの言葉は、私の心の奥まで響いた。
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