4つの通り名をもつ最強少女




「雅、10日何してたんだよ。仕事やってもすぐ帰るし」

『ん~。いろいろとね』



多分。多分だけど、死神、、あいつは、近いうちに私を迎えにくる。

あいつのことだ、どうせ、また裏切ってもらう。そう言うだろ…。

それまで、楽しい、思い出、作っとかなきゃ。



「どうしたんですか?」

『え?ううん。なんでもない。あ!ねぇ!みんなで記念写真撮ろうよ!!!』


「「「「記念写真??」」」」


『うん!思い出にさ!!』



写真なら、一生残るから。あの写真みたいに。



「俺は、写真、嫌いだ」

『え~…。幸兎、それじゃあ、思い出の写真、幸兎抜けちゃうよ?』

「…」

『はい!幸兎も撮ろうね!カメラは持ってるから!』



私はポケットからデジカメを出して、セットした。

えっと、10秒でいいよね?



『ならんでね~』



えっと、これぐらいでいいよね?

うんうん。みんな入る!


…楽しい時間も、もう少しで、終わりか…。
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