4つの通り名をもつ最強少女
「雅ちゃん~!!」
春が私にも駆け寄ってくる。
『どうしたの?』
「グラビア、楽しい??」
『え?うん。まぁ』
そういえば、まだマネージャーに引退話、してないや。
しとこっかな。
『ごめん。ちょっと電話してくる』
「いってらっしゃ~い!」
私は屋上を出て、空き室に入った。
プルルルルっ プルルルルっ ピッ
ーー〈は~い!星羅?〉
『はい、お話がありまして』
ーー〈なになに~?〉
『私、今から、グラビア、引退します』
ーー〈え?どういうこと??〉
『すこし、いろいろ、事情がありまして…』
ーー〈そう…。悲しいけど…。しょうがないわね…。〉
『すいません。あ、それと、このことは、ニュースに出さないでください。雅兎君にも、言わないでください。
これは、マネージャー、監督だけにいってください』
ーー〈…わかったわ。じゃあ、また、会えれば、いつか、会いましょう。〉
『はい、今まで、ありがとうございました』