4つの通り名をもつ最強少女
顔を見てわかった。あいつとおんなじ声。
髪型。顔の形。どれもがにていた。
「くそっ…」
「俺、後ろ回って殺る」ボソッ
「はぁ?危険だぞ?!」ボソッ
私は耳がいい。しゃべってることが聞こえる。
未紀は喧嘩の音で聞こえてないみたい。
「麻貴、俺下っぱ手伝ってくる」
「わかった」
作戦だね。
「は?こいつよりも下っぱなんだな」
でも、こいつには、その作戦は聞かない。
私が殺んないと。
あのときみたいに。
体力は殴れるほどある。
チャンスは一回だけ。
私は一回深く息を吸う。そして、おもいっきり肘で未紀のみぞうちを殴った。
そして、また、あのときのように、
胸を刺された
でも、それは、前よりは浅かった。
『ケホッケホッ…』
私はよろけて地面に倒れる。
「おい!大丈夫か?!!」
「わっ私の病院につれていこう!!」
「はやくいこう!!」
病院…。今日のは浅いから何日かすれば退院できるかも。
先生の病院は嫌だな…。
そう思いながらも、ゆっくりと意識をなくした。