4つの通り名をもつ最強少女
3
兄貴
「ねぇねぇ!」
『…なに』
うつ伏せに寝ていると、春が話しかけてきた。
昨日、寝れなくて、ハッキングしてたからよく寝てない。
なにをハッキングしてたかというと、
海霸のこと。
「一緒に屋上いこ?」
『いや。だって、海霸いるし』
屋上は、海霸のたまり場。こいつらがいってた。
ーー数分前
「よしゃー!屋上いっくぞ~♪」
「はしゃぎすぎ」
「たまり場たまり場~♪」
「はぁ、はやくいくぞ」
ーーーーー
ってね。
ガシッ
『なに』
「さっ!いくよっ!!!!」
『いくなんていって…!ちょっと!』
春に腕を捕まれ、屋上までつれてかれた。
振りほどけたけど、結構強く握ってた。
これを振りほどくと怪しまれるかもしれない。
普通の女が振りほどけるか?って、
ガチャ
「つれてきたよ~♪」
『はぁ…』
屋上にはいると、4人が待っていた。
一人、知ってる人がいた。
「あ。はじめまして♪」
『…はじめまして』
高木 海斗。
私の、双子の兄貴。
お母さんがいってた。私と兄貴は、3才のときに別れた。
兄貴は、おばあちゃんのところに預けられたって、理由はわからない。
そのことは、兄貴も、知ってるはず…。
蘭ってこと、きづかれないようにしないと…