4つの通り名をもつ最強少女
こうして、一緒に家に帰るはずが…。
『…ここ、家じゃないよね?』
「倉庫だよ♪」
腕を引かれてきたところは、どっからどう見ても家じゃなく、海霸の倉庫。
目の前には、すこし古びたおおきな倉庫がドンッと立ちはだかっていた。
不死鳥の倉庫よりは小さいけど。
って、不死鳥は忘れないと
私は、ブンブンっと、頭を左右にふった。
「なにしてるの?はいるよ」
『え?いや。なんで?はいるとあいつらいるじゃんか』
それに、姫だと思われる。
姫は、族が命をかけて守る唯一の女。
総長と同じくらい偉い。
でも、姫を作ると、その族の弱点ともなる。
でも、姫を作ると、強くもなれる。
姫が拉致されれば、必ずそこの族がくる。
それで、その族を潰したりする族もいる。
姫がいれば、姫を守るため、強くなる。
姫は、そういうのなんだ。
「それはそうだけどー、いくよ~♪」
『私は姫になんないからー!!!』
春に引きずられながら私はそう叫んだ。