好きじゃないならキスするな!…好きならもっとキスをして。
「それじゃあ、私はそろそろ」

まだ数分も経っていないのに、青田さんはそう言って立ち上がった。

「え、もう帰るのか?」

「はい、長居しちゃ悪いし」

青田さんはふんわりと笑った。

……私と課長に気を遣ってるんだろうな。私がいなければ、課長ともっといろいろ話したいことがあっただろうに……。


「……送っていってあげなよ」

私は課長にそう言った。
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