好きじゃないならキスするな!…好きならもっとキスをして。
「な、何」

「別に」

そう言いながら、課長の腕の力は緩まない。

体格の良い課長と、
平均より随分小柄な私。

課長の腕によって、課長の胸の中にすっぽりと収まってしまっている。



「…私、課長の彼女?」

聞くと、


「違うのか?」

…そんな風に聞くのはズルい。
だから、答えてやんない。

…答えないのが肯定、みたいに思われてしまったようで、何も言ってないのに課長には「だろ」とか言われる。
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