好きじゃないならキスするな!…好きならもっとキスをして。
「…それでも、やっぱり、好きじゃないならキスしないでほしいと、思う」
私は課長にゆっくりと話した。
「酔った勢いなのも分かるし、気になってた相手だったってのも分かる。
でも、少なくとも私と付き合ってる間はさ。
私のこと好きでいてくれてる間はさ。
好きじゃない相手とはキスしないで。
私とだけ、キスして」
そう言い終わるのと同時に、課長がそっと私を抱き締めた。
そして、
「当たり前だ。
残りの生涯、もうお前としかキスしねーよ」
そう言って私の唇に優しくキスを落とした。