好きじゃないならキスするな!…好きならもっとキスをして。
そんなこんなで、日曜日になった。

課長と青田さんが約束している日だ。


一応、さすがに家で二人きりにはならないでほしいと言ったけど。

喫茶店とかにでも入るのかな。

まぁそこはどこでもいいか。
課長は約束は破らない。変なことにはならないハズだ。


とか何とか考えていてもしょうがない。
せっかくの日曜日だ。ゆっくり休むか思いっ切り遊ぶかしないともったいない。

とは言え、最近の休日は基本誰かと過ごすことが多かったからなー。
課長との都合が合えば課長と一緒にいたし。
そうじゃなければ友だちと遊んだり。

あいにく今日は都合の合う友だちもいなければ、家族すら出掛けていて家には一人だ。
さっきから、何をしよう、何をしようと結局ベッドでゴロゴロしていた。


読書でもするか。漫画だけど。

そう思って本棚に目をやった、その時。


携帯が鳴った。


電話だった。

誰だろう。携帯、机の上に置いてあるから誰からの電話か分からない。


よいしょ、と体を起こしベッドから降りる。
お母さんかな。お父さんかな。それとも友だちの誰かかな。課長からではないだろう。
そう思いながらディスプレイを見ると。


…驚いた。
俊からだった。
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