好きじゃないならキスするな！…好きならもっとキスをして。

俊は今、就職活動から逃げている。それは課長が言ったように、私のことを好きじゃないから……？　だけど、私も自分を守るために、俊に自分の本音を言えずに逃げているばかりだった。

本当はＬＩＮＥじゃなくて、電話とか直接会った時とかに伝えるべきなんだろうとは思ったけど……その勇気は出なくて……。でも、課長に元気づけてもらったから、俊に自分の気持ちをきちんと話すタイミングは今なのかなって、なんとなく思った。

ＬＩＮＥのトーク画面に、ゆっくりと自分の気持ちを綴っていく。俊に、就職活動してほしいこと。正直、不安に感じてること。……俊との将来、そして結婚。それを考えてるからこそ、こう思ってるってこと。

何度も何度も自分が打ったメッセージを読み直して、これで俊に自分の気持ちが伝わるかどうかを確認する。俊を嫌な気持ちにさせるかもしれないけど、キツい言い方は一切しないで、なるべくやわらかい言い方で自分の気持ちを打った。何度目かの確認の後、ようやく送信ボタンを押した。

すぐに既読にはならなかった。もしかしたらもう寝てしまってるかもしれない。と思っていたら、三十分後に返信が来た。