好きじゃないならキスするな!…好きならもっとキスをして。
そんな会話をしていると、給湯室の戸がガチャッと開き、後輩の美希(みき)ちゃんが入ってきた。
「お疲れ様ですー。あっ、章子先輩すみません、コーヒーなら私が!」
私が課長にコーヒーを淹れてるのを見て、美希ちゃんが慌てた様子でそう言うけど、
「ああ、いいのいいの柿(かき)野(の)さん。モモは俺にコーヒー淹れるの大好きだから」
と、課長は意地悪げな顔で私を見ながら美希ちゃんにそう言う。
「はいはい、大好きだからめちゃくちゃ濃くしときますよ!」
「あっ、フザけんな」
「こっちのセリフだよ!」
「ま、まあまあ、おふたりとも」
――高柳 慎太郎(しんたろう)課長。
仕事はできるし、顔も正直かなりかっこいい部類に入ると思う。部下への指導も親切で的確なため、男女問わず人気があり、多くの社員からとても信頼されている。
……ただ、私への態度のみ、雑だ。
「お疲れ様ですー。あっ、章子先輩すみません、コーヒーなら私が!」
私が課長にコーヒーを淹れてるのを見て、美希ちゃんが慌てた様子でそう言うけど、
「ああ、いいのいいの柿(かき)野(の)さん。モモは俺にコーヒー淹れるの大好きだから」
と、課長は意地悪げな顔で私を見ながら美希ちゃんにそう言う。
「はいはい、大好きだからめちゃくちゃ濃くしときますよ!」
「あっ、フザけんな」
「こっちのセリフだよ!」
「ま、まあまあ、おふたりとも」
――高柳 慎太郎(しんたろう)課長。
仕事はできるし、顔も正直かなりかっこいい部類に入ると思う。部下への指導も親切で的確なため、男女問わず人気があり、多くの社員からとても信頼されている。
……ただ、私への態度のみ、雑だ。