記憶の軌跡
プロローグ
森の中に吸い込まれる。
まだ、入り口から３歩ばかり歩いただけなのに、森の奥深くまで来てしまったような、なんともいえない恐怖感に怯えている。
歩き出して何分たっただろう、もしかしたら、ほんの数秒しかたってないのかもしれない。この一分一秒がとても大切な時間だったのだと改めて実感する。
そんなことを考えていると視界に光を感じた。
一筋の光だ。
煌々と輝いているが、それがなんなのかはわからない。
ただ、懐かしく感じた、あの時もこの場所で出会った。
あ、そうだ、僕は約束を果たしに来たんだ。
今まで、ありがとう。
このご恩は一生忘れないよ。
お礼として受け取って欲しいものは、全部車の中にあるよ。
それじゃ、またのご利用お待ちしております。
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表紙・目次

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