【短】年下の彼に壁ドンされました。



「どうかしたの?」


「昼休憩」


「え?」


「休憩、まだありますよね」


「あ、うん。 早めにご飯終わらせたからあと30分はあると思うけど……」


「そうですか。 安心です」



そう言うと、私の腕を掴んだまま、くるっと回れ右。


そのままどこへ行くのやら、私を連れて足を進め始めた。





「もう、何だっていうの?」



連れて来られたのは、メインの廊下から少し外れたところ。

そこは普段から人の通りがほとんどなく、メインからは少ししか離れていないのに意外と声も届かない。



「俺だって……」


「え?」


「俺だって、出来ます」


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