これもあり?
佐々木は手を止めると、やっとこっちを見た。
「なに、知りたいわけ?」
「う、うん」
嫌だ、聞きたくないーーー
本当は、知りたくない。
ガタッ
突然立ち上がった佐々木。
「佐々木…?」
ドンっ…!
…え
気づいたら、佐々木のデスクのすぐ後ろの壁に彼の手で、挟まれた僕。
俗に言う、壁ドンだ。
「…おまえだよ」
「へ…!?」
「好きだっつってんの」
「ななな…っ!!」
心臓がありえないくらいバクバクいっている
「高崎、顔真っ赤だぞ」
「ち、ちがう。夕日のせいだっ!」
「とっくに沈んでるっつの。バーカ」
壁ドン
イマドキ女子が憧れるシチュエーション
男の僕にも、分かった気がする。
end