君を守りたい

また、驚いた。

日本古来の伝統的な佇まい。
金や赤、黒の鯉達が悠々と泳ぐ大きな池。素敵な縁側。

なんかもう、百合子、じゃなくて、百合子様って感じじゃん。


そう思ってるうちに庭を通り抜け玄関まで来た。


素敵な引き戸。
ここにもインターホンがあるから、一応。

ピンポーン…

『はーい、只今参りまぁーす。』

奥の遥か遠くからタタタッと、軽い足音が聞こえてくる。

段々近ずいてくる。




ガラッ。

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