不器用な愛の示し方。


おまけに恥ずかしいことをさらっと言ってのける。
遊びやからかいなら今すぐにやめて欲しい。


私の気持ちだって考えて欲しいものだ。


そう、何を隠そう私はあの原弘貴に入学式の時に一目惚れしたのだ。


このことを知ってるのは親友である花木 知佳(hanaki tika)。
彼女ただ一人である。


彼が近づいてくる度に顔が赤くならないように必死だし、期待しないように冷たくしてる。


それなのに、朝のあの笑顔は反則よ。
あんな、優しく微笑まれたら、何も言えなくなるじゃない。

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