不器用な愛の示し方。
scene2
「妃菜ちゃーーん♡」
時は3時間目。
俺は愛しいあの人の元へ着替え終わって一番に走る。
女子更衣室のドアを妃菜ちゃん妃菜ちゃん言いながらノックする。
「着替え中なんだけど。」
あきらかに期限悪そうな声が女子更衣室から返ってくる。
「待ってるね!!」
「いらない。」
間髪入れずに返ってくる返事に少しがっくりする。
まぁ、待ってるけどね。