不器用な愛の示し方。
試合中、原弘貴から目が離せなくてなった。
なによあれ、本当にあの男反則。
「…カッコ良すぎでしょ。」
私の呟きは女子の歓声によりかき消された。
でも、確かに原弘貴はかっこよかった。
想像以上に。
でも、原弘貴がかっこいいと再認識したところで、もう1つ。
原弘貴が異常な程にモテるということも再認識してしまった。
それでも原弘貴に魅入っていると
ピピーーーーッ
2回目の笛が試合終了を告げる。
女子の歓声はいよいよ最高潮だった。
試合に出てた男子は皆、床に倒れ込んで肩で息をしている。