不器用な愛の示し方。


それでも俺は、そんな君に惹かれていったんだ。


都内の公立中学に通っていること。
本が大好きなこと。
携帯小説ばっかり読んでいること。
チョコが好きなこと。


わかるのは本当にそれだけ。

名前すらも知らない。


何も知らなかった。


なのに、君に惹かれてしまった。


それだけ、君は俺の中にすんなりと入ってきたんだ。


今も少し胸に残っている君は。


けれど君はそんな俺の心に穴をあけたんだ。

あの日、初めて話した次の日。


_________君は俺の前から突然姿を消した。



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