不器用な愛の示し方。
scene5
-弘貴side-
「まじあっつ…。サボりてぇ。」
まだ暑さの残る9月。
一刻も早く涼しい所へ行きたい季節。
9月といえば、体育祭。
_________そう。
今は体育祭の練習真っ只中。
「くっそー。まじやってらんねぇよ。」
運動は好きだ。
でも俺は体育祭が大嫌いだ。
暑い中立ってるとか本当拷問だろ。
一刻も早く教室に入りたいものだ。
「なぁなぁ、弘貴!!千佳ちゃんまじ可愛くね!!まじ天使だわぁ!!」
うざいくらいのテンションで話しかけてくる幸。
幸は千佳ちゃんと付き合い始めたらしい。
俺がバイト頑張ってる間、猛烈なアプローチをし続けた結果、、、
千佳ちゃんも幸のことが気になってたらしく、めでたく付き合うことになった。
相変わらず、幸がデレデレではあるが、気持ち悪いけど幸せそうなので何よりである。