恋する予感



そして、意識が戻った頃には、何故か佐伯の腕の中にいて、私は彼に、世間で言うお姫様抱っこというものをされている状況であったのだった。









「な、なんで…」

「あ、先輩。起きましたか?」

「ちょっ…えっ……どういうこと?」








人生初とも言えるお姫様抱っこに、正直どうしたら良いのか、わからなかった。



そんな私の心中を察しているのか、何故だか佐伯は終始笑顔のままであった。





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