私は先生に恋をした。
一樹side
「一樹、俺さ、好きな子がいるんだよね。」
突然電話で兄貴から打ち明けられた真実。
俺の兄貴は大学生。名前は祐希。
俺の親は離婚して名字が違う。
兄貴は父親の姓の山口。
俺は母親の姓の橋本。
「んでさ、兄貴が好きな女も大学生なわけ?」
「違う。」
「はぁ?んじゃどこで知り合ったんだよ(笑)」
「バイト先。」
「バイトって…兄貴バイト何してんだよ(笑)」
「塾の先生。」
それを聞いた俺ははっとした。
「兄貴…その女って高校生?」
「あぁ。高2になるのかな…。」
「なるのかな…ってなんだよ(笑)」
「2年ぶりぐらいに再会したんだよ、同じ塾で。」
「へー…。んで?その女に告るわけ?」
「いや…市村さんは男に興味なさそうだしな…。」
「市村!?」
電話口でそう叫んでしまった。
兄貴にとってはなんの抵抗もなくその人の名前を自然に口にしたつもりなのだろう。
でもそれは俺にとって衝撃の事実だった。
「一樹?どうしたんだよ(笑)いきなり大声で(笑)」
「市村由香。」
「おまっ、なんでその名前知ってんだよ!」
「俺の学校にいる。」
「はぁ?!」
「同じ委員会なんだよ!」
「マジか……一樹も狙ってんのか?」
「んなわけねーだろ。俺にはちゃんと彼女いるし。」
「でももうその女と冷めてんだろ?」
「あぁ。」
「だからって俺の女狙うなよ?」
「さぁどうかな?兄貴より俺の方が市村さんと一緒にいる時間長いんだぜ?その気になったら路地裏にでも連れ込ん「やめろ!」」
兄貴が俺の言葉を遮った。
こんなに兄貴が電話でもわかるぐらい取り乱しているのは初めてだった。
「何もしねーよ。兄貴が本気で惚れた女なんだろ?必ず上手くいくって。俺はそんな気がする。」
市村さんが兄貴のことが好きだって知っていた俺は自信を持ってそう言った。
「なんだよー(笑)」
すると兄貴は改まって、
「一樹…。」
「ん?」
「サンキューな。」
「おう(笑)」
俺の頭の中ではこのことを市村さんに言おうか否か迷っていた。
「一樹、俺さ、好きな子がいるんだよね。」
突然電話で兄貴から打ち明けられた真実。
俺の兄貴は大学生。名前は祐希。
俺の親は離婚して名字が違う。
兄貴は父親の姓の山口。
俺は母親の姓の橋本。
「んでさ、兄貴が好きな女も大学生なわけ?」
「違う。」
「はぁ?んじゃどこで知り合ったんだよ(笑)」
「バイト先。」
「バイトって…兄貴バイト何してんだよ(笑)」
「塾の先生。」
それを聞いた俺ははっとした。
「兄貴…その女って高校生?」
「あぁ。高2になるのかな…。」
「なるのかな…ってなんだよ(笑)」
「2年ぶりぐらいに再会したんだよ、同じ塾で。」
「へー…。んで?その女に告るわけ?」
「いや…市村さんは男に興味なさそうだしな…。」
「市村!?」
電話口でそう叫んでしまった。
兄貴にとってはなんの抵抗もなくその人の名前を自然に口にしたつもりなのだろう。
でもそれは俺にとって衝撃の事実だった。
「一樹?どうしたんだよ(笑)いきなり大声で(笑)」
「市村由香。」
「おまっ、なんでその名前知ってんだよ!」
「俺の学校にいる。」
「はぁ?!」
「同じ委員会なんだよ!」
「マジか……一樹も狙ってんのか?」
「んなわけねーだろ。俺にはちゃんと彼女いるし。」
「でももうその女と冷めてんだろ?」
「あぁ。」
「だからって俺の女狙うなよ?」
「さぁどうかな?兄貴より俺の方が市村さんと一緒にいる時間長いんだぜ?その気になったら路地裏にでも連れ込ん「やめろ!」」
兄貴が俺の言葉を遮った。
こんなに兄貴が電話でもわかるぐらい取り乱しているのは初めてだった。
「何もしねーよ。兄貴が本気で惚れた女なんだろ?必ず上手くいくって。俺はそんな気がする。」
市村さんが兄貴のことが好きだって知っていた俺は自信を持ってそう言った。
「なんだよー(笑)」
すると兄貴は改まって、
「一樹…。」
「ん?」
「サンキューな。」
「おう(笑)」
俺の頭の中ではこのことを市村さんに言おうか否か迷っていた。