私は先生に恋をした。
先生が住んでいる高層ビルは35階建ての最上階だった。
「うわぁー♪景色きれー♪」
部屋に入ると窓から外を見下ろした。
「いいですね〜夜景独り占めじゃないですか♪」
「まーね(笑)夜景見ていく?」
「いいんですか?!」
「その代わり親御さんに帰りが遅くなることを伝えておいてね。」
「はーい♪」
私は上機嫌に親にメールをした。
親からは『了解』の二文字。
ソコソコ真面目な私に親も安心しているのだろう。
「それじゃあ、取り掛かりますか!」
私は書道道具一式を机の上に並べ始めた。