私は先生に恋をした。


私は、墨をすり終えて、先生から渡された住所を集中して書いていた。


「一樹様っと♪ん?一樹?」


私は橋本一樹と書かれてあるはがきを先生に見せた。


「先生。この方って先生の知り合いですか?」


「これ?あぁ(笑)弟だよ(笑)」


「弟?!橋本一樹って…名字違いますよ?」


「俺の親、離婚してるんだ。」


「あ………すいません……。」


「いいんだよ、気にしないで?♪」


「…はい♪この方って高校生ですか?」


「そうだよ。市村さんと同じ委員会でしょ?」


「え?!委員長さんが?!」


「驚きすぎ(笑)」


「え、だって、私、委員長さんに、え?!」


私は委員長がどうして私の相談の時、笑ったのかが今理解できた。


「山口先生…あの…委員長から私のことについて何か聞かれましたか?」


恐る恐る聞くと、


「同じ高校で同じ委員会ってことかな♪」


そう言われてホッとした。


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