私は先生に恋をした。
仕事が全て片付いたのは、午後7時のこと。
「「お疲れ様です」」
委員のみんなでお互いお辞儀をして帰った。
「市村さん。」
委員長から引き止められた。
「委員長さん。なんですか?」
私がそう言うと、
「相談があるんだけど…」
「なんでしょう?」
そう言うと、委員長は私に悩みを打ち明けた。
その悩みとは、彼女と上手くいっていないということと、学力が上がらないということだった。
「……クスッ(笑)」
「なんで笑うんだよー(笑)」
「だってっ…(笑)いつもしっかりしてる委員長がこんな弱々しそうにしてるから(笑)」
「やっとタメ口で話してくれた(笑)」
「え?」
「いっつも俺に敬語だったでしょ?」
「まぁ…確かに(笑)」
「どうして?」
「別にどうって話じゃないですけど…(笑)肩書きですかね〜(笑)委員長とか部長とか長(おさ)ってなると敬語になってしまうのかも知れないです(笑)」
「ほらまた(笑)」
「いいじゃないですか(笑)仕事っぽい話の時は敬語でいさせてください(笑)」
「はいはい(笑)」
そう言ってお互い笑っていた。