お見合いと壁ドンで！？

だが
「お前は、そんなに俺が怖いか？」

「えっ？」
恐る恐る課長を見る。

少し切なそうな表情で私を見ていた。
「櫻井課長…？」

「俺は、お見合い相手か君だと知ったからお見合いを引き受けたんだ！」

えっ？
今なんと…！？

「俺は…昔からこの顔立ちのせいか変な誤解をされやすい。
だけど…君がお見合い相手だと分かり、どうしても諦め切れなくて」
目線を逸らし話す課長。

「…気になってたんだ。入社した頃から…でも、こんな風貌や立場上…その…上手く接してやれなかった」

えぇっ！？
それって…つまり

「それって…私の事…好きって事ですか？」
思わず口から出る。

その瞬間
顔を赤くする課長。

「いや…その…申し訳ない。
嫌なら断ってくれてもいいんだ！強制でも何でも無い」