10年越しの復讐計画
一瞬
そんなことを
考えていると

違うクラスの
米田あさみが

同級生という名の
部下を従えて
わたしのクラスに
入ってきた

米田はわたしの
前に立つと

威嚇するように
にらみつけて

そのまま

出ていった

「なんだ、あれ?」

わたしは
ひとりごとの
ようにつぶやいた

まあ、
とにかく
わたしは生きている
らしい

なんとなく
安心して自分の席に
ついた
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