~ハル先輩と私~
「俺の知り合いの友達で偶然行きあったんだよ。寄りたいカフェの場所が分からないらしいから案内しようと思って一緒にいたとこ」
ちょっとどころか苦しいセリフだと思う・・・・
むりくりすぎる私とハル先輩の仲についての説明に不安になるが、
「あぁーなるほど!俺はハルの友人をしている田口 優です!“ゆう”って呼んで!!よろしくね」
どうやらこの人にはそれで通じたらしい。
差し出された右手に、“ほっ”とし、
自分の右手をそれに合わせる。
「どうも・・・相川 美央です。」
会釈をする。
「それで?そのカフェには今から行くの?」
「あー、うん」
「じゃあ、俺もついてっていい?」