~ハル先輩と私~
「やっぱ1人暮らしは羨ましいなぁ。お前唐突に行きやがって!それに加えお前の親もまったくだぜ…。1人暮らしをすんなり了承しやがって。」
呆れたと言わんばかりの顔で文句を語りだす。
ハル先輩は元々私達の学校のある市ではなく、
3駅先のここに住んでいた。
いくら、この県が田舎といえど3駅ぐらいならまぁ、普通に登校できる距離である。
ただ、ハル先輩はその距離でも面倒だとおもったらしく、
この機会に、1人暮らしして、自生活っていうのも悪くないと考え
両親に話したところ、
答えはOKだったそうだ。
ハル先輩いわく両親は変わり者らしい。
確かに、自分の子供が18未満なのにそれを
「いいと思う!」と答えるあたり相当変わってらっしゃる。
でも、一応まだ子供だからと、水道費と電気代を含め、家賃代は仕送りされているらしい。
だけど、いつも余るくらい送られてくるらしく「あれでも心配してるらしい。おかげでバイトしなくてもいいぐらい。でも、貯金するために一応ね」と笑って言っていたハル先輩を思い出す。
「で?家には?」
「今日は寄らないよ。でも、月2で帰ってはいる。」