~ハル先輩と私~
恋人にはならない。
きっと私達のことを誰かに話したら「おかしい」と言われるかもしれない。
たしかに、かわっていると思う。
世間から「批判」の目で見られるかもしれない。
それでも、私達は一生このままなのだと思
う。
お互いがおたがいを恋として思わな
い、そんな仲なのだ。
先輩が目をしばしばとさせている。今から
目が覚めるようだ。
ちゃんと目が覚めるのを私は待つ。
「・・・おはよう。美央ちゃん」
「おはようございます、ハル先輩」
コクッと先輩は頭をさげた。まだ眠いみたい。