~ハル先輩と私~
「あのさ・・・・言いづらいんだけど・・・」
「・・・うん」
そのやりとりをしてから、数分。
真琴はずっと口を渋らせていた。
ホントに言いづらい内容のようで眉間にシワをよせ、下を向いたりとしている真琴。
「…ゆっくりでいいよ。待ってるから…」
そう私が言うと、真琴は私の顔を見て目を見開き、それから安心したようなホッとした顔になった。
やっと目が合ったように感じる。それに、私も安心した。
それほど言いづらいような内容ならちゃんと聞こう。
「あの、・・・・えっと…」
一度目をつむった。落ち着かせていらるのだろう。