~ハル先輩と私~


しばらくたって、



「いいよ、充電完了。」



にこっと微笑んだ先輩はひだまりのようだった。



───────────





「それじゃあね美央ちゃん」



「はい、それじゃあ」



私達はいくら学校が一緒だろうと校内で
すれ違っても決して声をかけたりしない。



周りに私達の仲はバレてはならない。



だから私達はアパートを出たらそれぞれに別れて向かう。



「おはよ!美央」



「おはよ」



途中の道、友だちなのか分かんないけど



まぁ、仲良くしている真琴とあいさつを交わす。



これがいつもの流れ。



「ねぇ、今日放課後出かけない?」



「ごめん。無理」



「即答ですかい!相変わらず冷たいね〜。北極より冷たいんじゃない?」



ていう、面白みのないことはスルー。



大体ホントに無理なんだからしょうがないことだと思うが・・・


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