~ハル先輩と私~
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今日は暖かさがちょうどよくて気持ちいい日だ。
屋上から見上げる空は、青と白の鮮やかな色がすみわたる。
こういう空はスゴく素敵だが
なんだかモヤモヤしたりする・・・・
「美央ちゃん?」
ドアを開ける「キィー」という音の後に
私を呼ぶ声がした。
「…ハル先輩」
ハル先輩の突然の登場に驚いた。
「美央ちゃんもサボってたんだ」
授業中の今、この屋上は無駄な音がなく
のんびりできる空間であった。
しかも、体育の授業だから
さらに私にとって今がサボり時であった。
なんてったって、今日の授業のバスケが苦手だからだ・・・・