記憶と共に幽霊と。

｢それだけならさ、お母さんがキレるほどのことじゃないんだけど…。まだ、何かあるのかな？｣
ひかりが推理しながら食べる。
どっちかにしなさいと、怒ってから
｢情報が足りないからまだ結論を出せないよ。部室に行けば、事件の資料とかありそうだけど…あ、無理だ、事件じゃなくて事故だった｣
話を続ける。明が考えながら、
｢お母さんが『息子がなに!!あのこのことはもう放っといて!!』って言ってたんだよな？なら、事件として処理された可能性がある。何度も息子について聞かれたのなら、嫌気も挿すだろうな｣
と結論づけた。

他にいい案もないし、明日から、あの男の子について調べることにした。幸い、男の子の名前は分かる。
早く、見つかると思っていた。