記憶と共に幽霊と。
家に着き、忍び足で部屋に向かう。
今は4時ぐらい。
陽くんは寝てる時間のはずだけど、作品を書いているならまだ起きてる可能性がある。
「おかえり。明日香ちゃん」
優しい、声。
優しいから、余計に怖い。
「た…ただいま…陽くん」
上擦る声で動揺が隠しきれなかった。
陽くんはいつもよりも2割増しぐらいの笑顔で
「どこに、行ってたの?こんな、夜遅くに」
と、聞いてきた。怒ってる。これは確実に怒ってる。
「ご…ごめんなさい…」
どう伝えていいかわからず、答えにならない答えしか言えない。
陽くんは仕方ない、と言いたげな顔で
「心配…したんだよ。いきなり居なくなったから…。僕がどれだけ…不安だったか分かる?」
と言いながら私を優しく抱き締めた。
陽くんの体温や匂い、息づかいをすぐ近くに感じ、くらくらする。
「わ…分かったよ…!ごめんなさい!次からはちゃんと言ってから行くから…許してください…」
早く離れないと私のドキドキが陽くんに伝わってしまいそうで怖い。
でも、そんな私の思いを知ってか知らずか陽くんは私の耳元で
「ダーメ。お仕置き、してあげる」
と、ささやいてきた。
お仕置きとは、何をされるのだろう…。
不安だ…。
今は4時ぐらい。
陽くんは寝てる時間のはずだけど、作品を書いているならまだ起きてる可能性がある。
「おかえり。明日香ちゃん」
優しい、声。
優しいから、余計に怖い。
「た…ただいま…陽くん」
上擦る声で動揺が隠しきれなかった。
陽くんはいつもよりも2割増しぐらいの笑顔で
「どこに、行ってたの?こんな、夜遅くに」
と、聞いてきた。怒ってる。これは確実に怒ってる。
「ご…ごめんなさい…」
どう伝えていいかわからず、答えにならない答えしか言えない。
陽くんは仕方ない、と言いたげな顔で
「心配…したんだよ。いきなり居なくなったから…。僕がどれだけ…不安だったか分かる?」
と言いながら私を優しく抱き締めた。
陽くんの体温や匂い、息づかいをすぐ近くに感じ、くらくらする。
「わ…分かったよ…!ごめんなさい!次からはちゃんと言ってから行くから…許してください…」
早く離れないと私のドキドキが陽くんに伝わってしまいそうで怖い。
でも、そんな私の思いを知ってか知らずか陽くんは私の耳元で
「ダーメ。お仕置き、してあげる」
と、ささやいてきた。
お仕置きとは、何をされるのだろう…。
不安だ…。