記憶と共に幽霊と。
夢で食べたビターチョコ
小さな、鳥の鳴き声で目を覚ます。
お母さんの布団に入ってからは目覚めることはなく、怖い夢を見なかった。
「おはよう…おかあさん」
お母さんの方を向き、挨拶をする。布団が暖かくて、起き上がる気にならない。
明るくなった室内には今までと違った雰囲気を私に感じさせていた。
なんだかわからない恐怖感。
まるで、目に見えない怪物がそこにいるかのようだ。
「お…おかあさん…!」
助けを求めてお母さんに抱きつく。
その腕からは、冷たく、滑りとした感触が伝わってきた。
「なに…これ…!」
布団から出した手には冷たい真っ赤な液体がついていた。
「い…いやぁ…」
布団からずれ落ちる。背中から落ち、痛みを感じながら後ずさりする。
明るくなったから気付いた。
おかあさんの布団は、赤い染みができており、斑模様を描いていた。
布団を剥ぐ勇気は、なかった。
お母さんの布団に入ってからは目覚めることはなく、怖い夢を見なかった。
「おはよう…おかあさん」
お母さんの方を向き、挨拶をする。布団が暖かくて、起き上がる気にならない。
明るくなった室内には今までと違った雰囲気を私に感じさせていた。
なんだかわからない恐怖感。
まるで、目に見えない怪物がそこにいるかのようだ。
「お…おかあさん…!」
助けを求めてお母さんに抱きつく。
その腕からは、冷たく、滑りとした感触が伝わってきた。
「なに…これ…!」
布団から出した手には冷たい真っ赤な液体がついていた。
「い…いやぁ…」
布団からずれ落ちる。背中から落ち、痛みを感じながら後ずさりする。
明るくなったから気付いた。
おかあさんの布団は、赤い染みができており、斑模様を描いていた。
布団を剥ぐ勇気は、なかった。