悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~
「ねぇ、前『来たくても来ちゃいけない』って言ってたでしょ。あれってどういうこと?」
そう聞くと、柳は一瞬あたしを見下ろした後、その目線を宙へ浮かせながらカクリと首をかしげる。
「そんなこと言ったっけ」
「言ったよ!」
あたしがどれだけつっこんでも、ヘラヘラしてるだけで教えてくれそうにない。
何でとぼけるかなー。あの時も急に話変えられちゃったし、ほんと意味不明。
もういいや、とそれ以上追求するのは諦めて、あの時と同じようにホームで電車を待った。
人はかなり少ないけど、反対側のホームにはカップルがいて、仲良さそうに手を繋いで歩いていく。
なんとなくその様子を見ていたら、バレンタインのことを思い出した。
「そういえば、リカの告白断ったんだね……。付き合うかと思ったのに」
あえて話題にしなかったけど、少し時間が経った今は普通に話せる。
こんなことを言ってどうしようっていう感じだけど。柳だって返答に困るよね。
……でも、柳がリカの告白に対してどう思ったのか、ちょっと気になっていたんだ。
そう聞くと、柳は一瞬あたしを見下ろした後、その目線を宙へ浮かせながらカクリと首をかしげる。
「そんなこと言ったっけ」
「言ったよ!」
あたしがどれだけつっこんでも、ヘラヘラしてるだけで教えてくれそうにない。
何でとぼけるかなー。あの時も急に話変えられちゃったし、ほんと意味不明。
もういいや、とそれ以上追求するのは諦めて、あの時と同じようにホームで電車を待った。
人はかなり少ないけど、反対側のホームにはカップルがいて、仲良さそうに手を繋いで歩いていく。
なんとなくその様子を見ていたら、バレンタインのことを思い出した。
「そういえば、リカの告白断ったんだね……。付き合うかと思ったのに」
あえて話題にしなかったけど、少し時間が経った今は普通に話せる。
こんなことを言ってどうしようっていう感じだけど。柳だって返答に困るよね。
……でも、柳がリカの告白に対してどう思ったのか、ちょっと気になっていたんだ。