悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~
ようやく唇が離されると、とろんとしたままのあたしに柳が色っぽく微笑む。
そして、あたしの手からギターを取り上げた。
「初めてコレが邪魔だと思ったわ」
虜だと言っていた相棒をベンチに立て掛けながら言う柳に、思わず笑いがこぼれる。
彼は座ったままのあたしを少し後ろに向かせると、しっかりと身体を抱き寄せ、甘く囁いた。
「好きだよ、ひより」
──それは、シンプルで極上な愛の言葉。
「今までも、これからもずっと好き」
……初めてちゃんと好きって言ってくれた。
ストレートな愛情表現が、もう叫びたくなるくらい嬉しい。
「あたしも……ずーっと大好きだよ」
愛しい体温をぎゅうっと抱きしめ返して、あたしも想いを伝えた。
前髪をくっつけたまま見つめ合って微笑むと、どちらからともなく唇を重ねる。
きらきらと木漏れ日が降り注ぐ中、あたし達は幾度となくキスを交わした。
切っても切れない悪縁って、ある意味、運命的じゃない?
なんて思ってしまうあたしは、相当柳に惚れ込んじゃってるな。
──でも、あたしはそんな運命を信じたい。
離れることの出来ない愛が、いつまでも二人の中にあることを。
☆º°˚*ENDº°˚*☆
そして、あたしの手からギターを取り上げた。
「初めてコレが邪魔だと思ったわ」
虜だと言っていた相棒をベンチに立て掛けながら言う柳に、思わず笑いがこぼれる。
彼は座ったままのあたしを少し後ろに向かせると、しっかりと身体を抱き寄せ、甘く囁いた。
「好きだよ、ひより」
──それは、シンプルで極上な愛の言葉。
「今までも、これからもずっと好き」
……初めてちゃんと好きって言ってくれた。
ストレートな愛情表現が、もう叫びたくなるくらい嬉しい。
「あたしも……ずーっと大好きだよ」
愛しい体温をぎゅうっと抱きしめ返して、あたしも想いを伝えた。
前髪をくっつけたまま見つめ合って微笑むと、どちらからともなく唇を重ねる。
きらきらと木漏れ日が降り注ぐ中、あたし達は幾度となくキスを交わした。
切っても切れない悪縁って、ある意味、運命的じゃない?
なんて思ってしまうあたしは、相当柳に惚れ込んじゃってるな。
──でも、あたしはそんな運命を信じたい。
離れることの出来ない愛が、いつまでも二人の中にあることを。
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