悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~
もう、超お嬢様で男子に免疫ないくせに、慣れてるようなフリするんだから……。
ゆるふわロングの、男ウケしそうな髪をしきりにいじるリカを横目に、あたしはフライドポテトに手を伸ばす。
……あれ、あんまり男子の前ではバクバク食べない方がいいんだっけ?
女の子らしさというものを一応意識して、あたしはそろそろと手を引っ込めた。
あたしの右隣りでは、小学校からの友達の亜美(アミ)がびくびくしながら寄り添っている。
うぅん、やっぱりあたし達には合コンなんて無理があったか……。
「やっぱり葉藍ってレベル高いよなー」
ふいに、あたし達の向かい側に座る二人のうちの一人、短い金髪の男子が、満足げに笑って言う。
「そ、そうですか?」
「ん、噂通り3人とも可愛いし。今日は私服だけど、今度制服姿も見てみてぇなー」
なめ回すような視線を向けられて背筋がゾッとする。
あたしはぎこちない愛想笑いを作り、温かいココアに口をつけて悪寒を紛らわせた。
ゆるふわロングの、男ウケしそうな髪をしきりにいじるリカを横目に、あたしはフライドポテトに手を伸ばす。
……あれ、あんまり男子の前ではバクバク食べない方がいいんだっけ?
女の子らしさというものを一応意識して、あたしはそろそろと手を引っ込めた。
あたしの右隣りでは、小学校からの友達の亜美(アミ)がびくびくしながら寄り添っている。
うぅん、やっぱりあたし達には合コンなんて無理があったか……。
「やっぱり葉藍ってレベル高いよなー」
ふいに、あたし達の向かい側に座る二人のうちの一人、短い金髪の男子が、満足げに笑って言う。
「そ、そうですか?」
「ん、噂通り3人とも可愛いし。今日は私服だけど、今度制服姿も見てみてぇなー」
なめ回すような視線を向けられて背筋がゾッとする。
あたしはぎこちない愛想笑いを作り、温かいココアに口をつけて悪寒を紛らわせた。