悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~
「ひよちゃん、私帰りたいよぉ……」
必死にぶりっ子を演じるリカとは正反対に、潤んだまん丸の瞳であたしを見上げる亜美。
昔から男子が苦手な亜美は、リカに半強制的に連れられてきたわけだけど、やっぱりこういう場は無理みたいだ。
「まださっき入ったばっかりだし、もうちょっと我慢しよ?」
「うん……」
先輩方に聞こえないよう、コソコソと話す。
実はあたしももう帰りたい。
この人達、チャラいし軽いしついていけないし。
何よりこの人達のイメージ通り、おしとやかに女の子らしく振る舞おうとすることに疲れてしまった。
小学校時代は、学区内の小学校に通っていたあたしと亜美。
だから男子との関わりは普通にあったわけで、その頃はあたしも何の抵抗もなく男子と一緒に遊んでいた。
それが、あることがきっかけで中学からこの葉藍に通うことになり。
入学してから、高校一年がもうすぐ終わろうとしている現在まで、すっかり女子だけの生活に慣れてしまった。
その実態は、きっと男子の想像をはるかに超えている。
必死にぶりっ子を演じるリカとは正反対に、潤んだまん丸の瞳であたしを見上げる亜美。
昔から男子が苦手な亜美は、リカに半強制的に連れられてきたわけだけど、やっぱりこういう場は無理みたいだ。
「まださっき入ったばっかりだし、もうちょっと我慢しよ?」
「うん……」
先輩方に聞こえないよう、コソコソと話す。
実はあたしももう帰りたい。
この人達、チャラいし軽いしついていけないし。
何よりこの人達のイメージ通り、おしとやかに女の子らしく振る舞おうとすることに疲れてしまった。
小学校時代は、学区内の小学校に通っていたあたしと亜美。
だから男子との関わりは普通にあったわけで、その頃はあたしも何の抵抗もなく男子と一緒に遊んでいた。
それが、あることがきっかけで中学からこの葉藍に通うことになり。
入学してから、高校一年がもうすぐ終わろうとしている現在まで、すっかり女子だけの生活に慣れてしまった。
その実態は、きっと男子の想像をはるかに超えている。