悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~
あっさり予定を変えるリカに、あたしは苦笑しながら再確認。
「本当にいいの?」
「もちろん大崎くんを優先するに決まってるじゃない! あ、でも綺麗になった姿を見てもらいたいし、美容院は前倒しにしようかな~」
立てた人差し指を顎にあてて、ぽわんと考えを巡らす彼女。
……まぁ、恋する乙女の心理を考慮すれば、こうやってリカがルンルン気分になるのも仕方ない。仕方ないんだけど。
あんたは可愛い自分を見せに行きたいの?
柳のギター弾いてる姿を見に行きたいんじゃないの?
純粋に彼らの音楽を楽しんでほしいのに、余念ばっかりでなんだかイライラしてくる。
「何着ていこう? 柳くんってどんなタイプの子が好きなのかなぁ」
「さぁ……」
「お上品にとびきり女の子らしくした方がいい? それとも、まずは友達として仲良くなるために、ひよりみたいにフツウ~の無難な方がいいかしら」
“普通”を強調するな!
相変わらず失礼で、浮かれているリカに無性にイラついたあたしは。
「本当にいいの?」
「もちろん大崎くんを優先するに決まってるじゃない! あ、でも綺麗になった姿を見てもらいたいし、美容院は前倒しにしようかな~」
立てた人差し指を顎にあてて、ぽわんと考えを巡らす彼女。
……まぁ、恋する乙女の心理を考慮すれば、こうやってリカがルンルン気分になるのも仕方ない。仕方ないんだけど。
あんたは可愛い自分を見せに行きたいの?
柳のギター弾いてる姿を見に行きたいんじゃないの?
純粋に彼らの音楽を楽しんでほしいのに、余念ばっかりでなんだかイライラしてくる。
「何着ていこう? 柳くんってどんなタイプの子が好きなのかなぁ」
「さぁ……」
「お上品にとびきり女の子らしくした方がいい? それとも、まずは友達として仲良くなるために、ひよりみたいにフツウ~の無難な方がいいかしら」
“普通”を強調するな!
相変わらず失礼で、浮かれているリカに無性にイラついたあたしは。