悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~
涼平くんの言葉に、相模くんも頷く。


「うん、それだけは信じてほしいな。ゆっくり慣れていけばいいよ、ゆっくり」

「……もしこいつらが何かしたら俺に言え。けちょんけちょんにしてやる」


安心感を与える笑みを浮かべて言う相模くんと、珍しく言葉を発したサブさん。

しかも、けちょんけちょんって。

驚いて思わず目を見合わせたあたし達は、耐え切れずに笑ってしまった。

……本当にいい人達だな。

この4人は信頼しても大丈夫だって、なぜだか自信を持って思えるから不思議だ。


「ありがとう、みんな」


嬉しそうな笑みを見せる亜美に、あたしの心もあったかくなった気がした。




それから美味しいランチを食べている間、亜美は頑張って男子陣と話をしていたけど、無理をしているようには見えなかった。

相模くんが言ったように、少しずつ亜美の頑(かたく)なな心が開いてくるといいな。

それで、これからは恋愛もしてもらいたい。

だって、こんなに可愛いのに恋をしないなんて、もったいなさすぎるもん。

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