昼休みは花壇へ水やり
この花壇が私にたくさんの幸せを与えてくれた。
地味で人見知りで人付き合いの下手な私だけど
この花壇の脇に生えた
三つ葉を見ていると
私は私でいいんだと思えて気持ちがとても楽になるの。
花壇に咲く1番綺麗な花が宗次郎だとしたら
私は俄然脇に生えてる三つ葉。
でも、宗次郎は私を選んでくれた。
彼と幼馴染ってだけで奇跡だと思ってたのにまさか想いが通じ合うなんて
思ってもみなかった。
「キナコ……キスしたい」
「えっ?」
「だからキスしたい」
「え…」
「ほらほら、もっと近く!」
チュッ‼︎
「好きだ。キナコ」
「もぉ〜!ここ学校だよぉ!」
「別にいいじゃんか!
んじゃぁ、帰ったら俺んち集合!
好きなだけ俺の愛を注入してやる。
帰り門の前で待ってっから!」
「…えっ?
う うん。わかった。
あっ!もうそろそろお水上げないと休み時間終わっちゃう!!
宗次郎またあとでね!!」
「ああ…」
終わり