昼休みは花壇へ水やり
その時、サッカーボールが花壇に入ってきた。


「あっ!ごめん!!!」


という言葉と共に花壇へ入ってきたのは
同じクラスの高橋大吾くんだった。



私は急いで花壇に入ったボールを取りに行って、軽く砂を払って高橋くんにボールを渡した。



「あっ!坂口さん??
ありがとう!!」



とニッコリ笑ってボールを受け取ってくれた高橋くん。



高橋くんは明るくてカッコ良くてクラスの人気者なの。
そんな高橋くんが私の名前を覚えてくれてて、しかもニッコリ笑顔まで見せてくれて。



本当に嬉しい!!



喋りたくて、何か言わなきゃと思うのに
言葉が上手く出せない。


三つ葉相手にさっきはたくさん話せたのに…



「…い い いえ、
どどど どういたしまして……」


とうつむきながらだけど
なんとか言葉にして話せた。



「坂口さん、よく花壇の水やりやってるよな! 花好き??」


と首を傾げて聞いてきた高橋くん。



うわぁ〜


高橋くんかっこいい!


この顔で首傾げられたら
ドキドキしない子いないんじゃない?
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