昼休みは花壇へ水やり
「…はい。大好きです」


と、ニッコリ笑って
今度はちゃんと話せた!



そしたら高橋くんが真っ赤な顔して


「なんか、俺に大好きって言われたような気がしてドキドキしちゃったよー」


と頭をポリポリかきながら言った。


その言葉で私も真っ赤になって

「…すすすいません!
ごめんなさいっ!!」


と言って頭を下げたら


高橋くんは声を上げて笑って


「同じクラスなんだから!
敬語はやめろよな! 友達だろ?
坂口さんって面白いね!ぷっ(笑)」


「えー!!
私達友達だったんですかぁ?」


「ぷっ(笑)なにそれ?
俺地味に傷付いた……」


「えっ?あっ!
ごめんなさい!!
私、人見知りというかなんというか
初対面の人と話すのが苦手で」


「話せてるじゃん。」


「あっ!本当だ(笑)」


嬉しくなった私は満面の笑みで
高橋くんを見た


そしたら高橋くんはまた顔を真っ赤にして


私の手をギューッと握った


そして真剣な顔して私の目を見た途端


「だいごーー!
ボールまだかよぉ〜〜!!」


と遠くの方から声がした。


そしてちょっとガッカリしたような表情になって


「じゃぁ、また」


と言って走って行った。


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