昼休みは花壇へ水やり
授業も終わり
帰りのホームルーム中


「明日からゴールデンウィークに入るけど、みんな羽目を外さないように!!
誰か手のあいてる奴、黒板を消して帰ってくれ! はい、解散!!」


みんな我先に教室から出て行った。


黒板消して帰らなくっちゃ!


と、黒板を消し始めたらいつもと違う事が起きた。


いつもなら私が全てやるのに
高橋くんと三浦くんが一緒に消してくれた。


高橋くんはちょっと不機嫌な顔して三浦くんを見ながら


「早く終わらせちゃって帰ろうぜ?」


とニッコリ笑った。


私は初めての友達との交流が嬉しくてたまらなくていつもより丁寧に黒板を消した。


終わった後に2人に向かって


「…ありがとう!!」


と満面の笑みで言ったら


「…坂口さん…やっぱ詐欺」


と三浦くんが言って


「坂口さんの仕事って
わけじゃないだろ?」


と高橋くんが言って頭をポリポリ書きながら笑った。


「ん?詐欺??私がですか?」


と首を傾げて三浦くんに言ったら


「だって、坂口さんいつも下ばっかり
見てるかは顔が良く見えないけど
本当は凄くかわ………もごもご
……おい!大吾なにするんだよ?!」


三浦くんの言葉を高橋くんが口を塞いで
阻止していた。


私は首をさらに傾げて


「ん???」


「な な なんでもない!
てか、余計な事言うなよ!隆!!」


と慌てた様子で高橋くんが言った



あっ!帰らないと!!
借りてたDVD返しに行かないと!
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