荘(仮)
522号室のエーデル・ヴァイスは改造人間である。
見た目は二十代前半の美女だが、その実力は先ほど見たとおり人間離れしている。
ちなみに主動力はゼンマイ。
補助動力はソーラー電池。
このあたりがりすにポンコツと罵倒される理由だ。
「片付けました」
「ご苦労さまでしたエルデさん。相変わらず強いですねえ」
強者と美女には媚を売る友貴。
カイトは星になったりすを探しに行った。
「たいした問題はありません」
けろりと言う。コンボ数30越えの台詞じゃない。
「それより、貴方は夕飯の支度をしなくてよいのか」
「それはカイトの仕事。俺たちは消費専門だから」
ふむ、とエルデは目を閉じた。
シャカシャカと頭の中から聞こえる演算音。
それがそろばん打ちに見えるのは如何なものか。
ざっと計算し終えて一言、間に合わない、と言った。
「何が間に合わないんです?」
「夕飯です。貴方方は遅れます」
「別に問題ないじゃん」
「管理人からの伝言です」
何の因果か偶然か、夕飯にハンバーグ率が多かったため、今夜は伽藍堂の庭でハンバーグパーティを行います。
食材、作り置き等は自由。
時間は夕方七時から。
…そこまではよかった。
変わった内容だが、いつものことだし大騒ぎは歓迎。
ただ、次の一文は頂けない。
遅刻者には、都合二十人分のハンバーグを作ってもらいます。ああ、全員でじゃない、一人二十人分だ。
育たないくせによく食べる人が多いので、そのあたりは容赦しません。
あと、遅刻者一人になると互いに不利益なので出欠確認は部屋単位で行います。
「以上です。ご愁傷さま」
「カイトー! 急いでネズミを連れてきてくれー!」
時刻は夕方六時半。
絶望を見た叫びだった。
見た目は二十代前半の美女だが、その実力は先ほど見たとおり人間離れしている。
ちなみに主動力はゼンマイ。
補助動力はソーラー電池。
このあたりがりすにポンコツと罵倒される理由だ。
「片付けました」
「ご苦労さまでしたエルデさん。相変わらず強いですねえ」
強者と美女には媚を売る友貴。
カイトは星になったりすを探しに行った。
「たいした問題はありません」
けろりと言う。コンボ数30越えの台詞じゃない。
「それより、貴方は夕飯の支度をしなくてよいのか」
「それはカイトの仕事。俺たちは消費専門だから」
ふむ、とエルデは目を閉じた。
シャカシャカと頭の中から聞こえる演算音。
それがそろばん打ちに見えるのは如何なものか。
ざっと計算し終えて一言、間に合わない、と言った。
「何が間に合わないんです?」
「夕飯です。貴方方は遅れます」
「別に問題ないじゃん」
「管理人からの伝言です」
何の因果か偶然か、夕飯にハンバーグ率が多かったため、今夜は伽藍堂の庭でハンバーグパーティを行います。
食材、作り置き等は自由。
時間は夕方七時から。
…そこまではよかった。
変わった内容だが、いつものことだし大騒ぎは歓迎。
ただ、次の一文は頂けない。
遅刻者には、都合二十人分のハンバーグを作ってもらいます。ああ、全員でじゃない、一人二十人分だ。
育たないくせによく食べる人が多いので、そのあたりは容赦しません。
あと、遅刻者一人になると互いに不利益なので出欠確認は部屋単位で行います。
「以上です。ご愁傷さま」
「カイトー! 急いでネズミを連れてきてくれー!」
時刻は夕方六時半。
絶望を見た叫びだった。