荘(仮)
 人が正当防衛(精神的な)で空けた穴でびっくりしていた。
 でも、それを食らってぴんぴんしている。挙げ句、
「なにハンバーグのためだ」
 と言って一瞬で直した怪物がいることを忘れるな。

「この力があれば簡単にハンバーグ作れないか?」
「その前に〜先生がミンチになりますよ〜?」
「面白い事を言いますな奥さん」
 …真実よ?

「けっ! こんな奴のハンバーグが食えるか! おいカイトー、代わりに作ってくれよっ」
「悪いが今は食うのに夢中だ」
「自分で作れ灰ネズミ」
「それは暴挙だ! 誰か他に作れる奴を呼んだら?」
「んー、こいつより出来る奴か。たくさんいそうだな!」
 無駄に喧嘩を売るのが得意だったりす。
 リーチの差で負けるのだが。

「あ! お肉がもう少ないよ」
「ですからダイエットをするべきだと言ったのです」
「私一人で食べたことになってるっ?」
「それより、確かにそろそろ調理が必要ですね。消費者の比率が多すぎる」
「何をどうしたら食べれる食材で食べられないものが出来るんだろうね」
 主に物理的な意味で。
 炭とか鉄とか液状とか。
 作るのはハンバーグでしょう?
「当て付けですか。このか」
「えっ?! いや、あの」
 彼女は炭派。
 このかは花嫁派。
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