年下彼女
「ん~んまいッ!」


『本当、幸せそうな顔して食べるなぁ・・・』


私は肩まである暑苦しい髪の毛を、耳にかけた





「アレ?
亜季、ピアスしてなかったっけ?」


『してたよ?』

不思議そうに奈津の顔を見ると、ないよ?と私の耳たぶを指した



『うっそ!
うあ~・・・どこで落としたんだろ・・・』


「え、大事なの?あれ」


『え・・・まぁ、うん』








大事も何も・・・・・


あのピアスは、死んだお祖母ちゃんの形見だ








ソワソワしだす私に
奈津は落ち着いた顔でこう言った


「とりあえず、落ち着きな。
焦っても見つからないじゃん」





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